国立科学博物館(科博)によるクラウドファンディングに、金曜日(8月18日)の時点で予想を大きく上回る7億円近い資金が集まった。

A crowdfunding campaign by the National Museum of Nature and Science raised nearly 700 million yen as of Friday, far more than expected.

国立の博物館がクラウドファンディング。いったい何のこと?

このニュースを聴いた際の私の最初の疑問はこれでした。そして、まさか国立の博物館が光熱費が足りない分をクラウドファンディングで補おうとしたことに驚きました。「国はなにをしてんねん!」。

少し調べただけで元凶が判明。民主党、鳩山内閣時代の「事業仕分け」に行きつきます。引用元が気にはなりますが新聞記事を紹介します。

<以下、引用>

理化学研究所など研究開発系法人が多数、対象になりました。前回は研究内容に介入して予算削減を迫り、世論の批判をあびました。仕分け人は「われわれも研究を重視している」と釈明から開始。研究内容には踏み込まず、昨年「1番じゃないとだめなんですか」と理化学研究所を批判した蓮舫参院議員は同研究所の仕分けには加わりませんでした。

しかし「研究テーマが重複している」「ほかの法人と一緒になれば支障が出るのか」など統廃合を前提とした質問を集中。人員体制や設備などの縮減などを求めました。

国立科学博物館、国立美術館などは初めて対象になりました。

「自己収入を拡大せよ」と迫る仕分け人に対し、法人から「運営費交付金が削減され、購入したい美術品が買えない」「日本人の作品が海外に流出する」など厳しい声が噴出。欧米と比べてもお粗末な実態が浮き彫りになりました。それでも仕分け人は「ブライダル(結婚式)とレストランで収益増を」などと求め、「運営費交付金は増やさず、自己収入の拡大で事業拡充を」とする無責任な結論を押し付けました。

<以上、引用元:しんぶん赤旗>

商いに命を賭けた人が知恵を絞って必死に働いて、どうにかして「稼ぐ」という商売の世界を軽視しすぎですね。しかも商売をする気がなくて公務員になった素人の方々にプロでも難しい「稼ぐ」ことを求めるとは無茶苦茶です。

事業仕分けは税金の無駄遣いをなくすことが大儀でしたが、そもそも、稼ぐ苦労を知らない人に仕分けを任せたのが失敗だったというのが結論のように思います。政治の失敗というのはこんな形でも現れるのですね。この「失政のしりぬぐい」をクラウドファンディングという民間の力で退けた科博の皆さんとファンディングに応じた心ある人々に心から拍手です。

今、再エネを旗印に全国に太陽光パネルの敷設や風力発電用の風車の建設が進んでいます。私は再エネ推進を「失政」と思っていますが「正しい」と考える人々が多数派のようです。事業仕分け同様に答えは10年、20年が経過してみないと出ませんが、もし失政だった時、現在の再エネ推進の負の遺産、切り崩された山々、海岸に林立する風車、山のように発生する産業廃棄物…はクラウドファンディングでとうていまかなえるものではありません。今のうちに冷静に議論しておきたいものです。

話がそれました。国立科学博物館、東京に行く際にはぜひ立ち寄りたいと思います。ふるさと納税のような感じですね。皆さんもごひいきに。

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ニュース英語って何だろう?

「ニュース英語から何を想像しますか?」

この質問を投げかけると多くの人が「英字新聞」と答えます。PHILOSに体験で来られた40代女性のKさんもその一人でした。Kさんによると、ニュースといえば新聞だし、これに英語がつけば英字新聞と思うのが一般的な日本人の感覚ではないかとのことでした。確かにその通り。したがって「英字新聞を教材に読んだり訳したりする」のがニュース英語学習法という固定観念があったそうです。

ラジオニュースだった!

そのKさん、レッスンがはじまっていきなりリスニングがはじまったのですからもうびっくりです。手元には新聞どころかテキストも何もありません。講師の流すラジオ音声をただただ集中して聴く…。そう、PHILOSのニュースは英語のラジオニュースなのです!

リスニング力のなさに脱帽

PHILOSでは60秒ほどの短いニュースを使います。これをはじめて聴いたKさん、いくつかの単語が聴き取れたこともあって何のニュースなのかはわかったけれど、詳しい内容はほとんどわからなかったそうです。あまりのリスニング力のなさに脱帽といった感じでした。

その後は講師のリードのもと、段落ごとに、さらに文章を細かく切って「ここが主語で」「ここが動詞で」「ここは受け身になっていて」と何度も聞いていくうちに少しずつ「聴こえる」ようになっていきました。

リスニングの最後にもう一度同じニュースを通しで聴きます。ここで多くの方が最初に比べて圧倒的に「聴こえる」ことに驚かれます。もちろんKさんもそうでした。そして…ここまでわずか25分!

スクリプトを見て実感。英語を聴く<読む

ここまできてようやくスクリプト(ニュースの台本)の出番です。ペーパーを配ると皆さん、すぐに英文に目を通しはじめますが「こんな簡単だったの」と一様に驚きの声!

日本の英語学習になじんできた人は語彙力、文法力があり「読む力」があります。この驚きはその力が発揮されたことによるものです。一方で英文を読んだことで「聴く力」のなさを再認識してがっかりする瞬間でもあります。Kさんはクラス体験前の質問で「英検2級なので準中級クラス」とのことでしたが、実際に聴いたニュースはワンランク下の初級クラスのものでした。Kさんも多くの方同様に「聴けないけれど読むのは楽勝」を実体験したのでした。

学習法を変えるだけで伸びる

リスニングは慣れが大きいといいます。そしてこれは正しい。だから聴き慣れれば…

これは少し違います。慣れるのは「音」に対してであり、それがすぐに英語の理解につながるわけではありません。理解にまでつなげるには何より語彙力が必要。そして「英語の語順」です。

日本語とは異なる語順を持つ英語。この英語の語順通りに理解する力を磨く学習法の肝であり、それがリスニングからはじめる英語学習です。もしこれにもうひとつ有効な学習法を加えるならば「サイトトランスレーション」でしょうか。ここでは詳しくは説明しませんが、この動画コンテンツでは英字新聞をサイトトランスレーションで読んでいくパートも含んでいます。

オールラウンダーに

ニュースは、政治経済、外交軍事、文化芸能にいたる幅広い分野を扱います。時事の知識が身につけながら楽しく学ぶことができます。また分野ごとに頻出単語があり、それらを着実に身に着けていくことでオールラウンドで通用する語彙力が手に入ります。

Kさんは梅田のクラスで現在も学んでおられます。約1年半で英検Ⓡ1級が狙えるところまで来られました。劇的に伸びたのは語彙力とリスニング力。因みに最初の1年はクラスと合わせて動画コンテンツも併用し、これが底力になったそうです。

そんな「語彙力とリスニング力」が身につく動画コンテンツ↓。ニュース英語が初めてというあなたに強くおススメします。