食料危機への懸念が高まる中、世界中でますます多くの企業が培養肉の開発に取り組んでいる。

An increasing number of companies around the world are working to develop cultivated meat, amid growing concerns over food crises.

食用の培養肉の開発が盛んに進められているようです。

以前から医学的な培養肉(露骨な表現ですみません)の開発は盛んに行われていました。例えば本人から採取した細胞を培養して筋肉や臓器を作り、それを本人に移植するといった感じのものです。すでに実用化されているようで、これによって命を救われたり健康を取り戻した方がおられるというのは朗報です。科学の進歩は本当に素晴らしい!

では、食用の培養肉が広がれば多くの人々が飢えから脱する、命をつなげると仮定して、医学的な培養肉と同様にその開発に邁進すればいいのかと言われると、私は現段階において手放しに賛成とは言えません。

とくに培養肉開発に反論をしたいわけではありません。管理された培養液の中で細胞増殖させれば肉ができるだろうし、それを食べたからと言って健康が害されるとか、身体がおかしくなるとは思いません。私たちはすでに人工的に作られたビタミンや調味料、保存料などを日常的に摂取していて、そのおかげでおいしい食事を楽しめています。この人工物が健康被害を生んでいるとして異議を唱える方がおられるのも承知していますし、事実、人によってはそういったケースもあるのでしょう。しかしほとんどの人の健康に問題がなく、また人工的なものを摂取せずに現代を生きることは困難というのが現実です。

では何に引っかかっているかというと畜産業のCO2の排出を理由の一つに挙げている点です。

私たち世代は約30年ほど前に「CO2が地球温暖化につながる」という仮説の下、CO2排出量削減を大儀として国ごとに二酸化炭素の排出量を決め、未来に向けて削減を図っていこうという取組みが始まったことを知っています。この取組みは二酸化炭素を排出する先進国に厳しく、近代化が進まず二酸化炭素排出量の少ない途上国に有利なものでした。そして、これに伴って先進国と途上国間で排出量を売買するビジネスが誕生しました。

このころの標的は「化石燃料」です。工場や火力発電所、自動車などで化石燃料を燃やす際に発生するCO2の量を問題視していました。当時は畜産業の出すCO2など、議論にもなっていません。

ところが今、ニュースは畜産業が出すCO2が世界のCO2排出量の14.5%を占めると伝えて大問題させています。ちなみにこの数字の根拠などほとんどありません。もしかして、鶏舎を暖かく保つためのボイラーが発するCO2、輸送トラックが出すCO2、飼料となる牧草やトウモロコシが排出するCO2(植物は光合成によりCO2を吸収するはず)、牛の呼吸に含まれるCO2…などをすべて足したのでしょうか。数字を盛り過ぎではないでしょうか。

これまではCO2の排出量の多い国が少ない国にお金を払ってきました。力関係では経済強者の先進国が経済弱者の途上国にお金を払う感じだったのでまだ見過ごせました。しかし近頃は産業ごとに排出量を算定して排出量の多い産業をたたくトレンドのようです。特に今回は「食」という命に直結する産業でありながら経済的には脆弱な畜産業をターゲットにしています。一方、これによって利益を得る「細胞農業」の担い手は大資本の庇護を受けた新興企業であり言わば強者側。この事業の成功で大資本に新たな富がもたらされるとすれば、これは「いじめ」といってよい気がします。これは「産業つぶし」であり看過できません。

培養肉の研究は素晴らしいし必要と思いますがこれが一択の答えではなく、従来の畜産業がこれからも栄えて行けるようなバランスのよい政策が進められることに期待するばかりです。つぶすのは簡単ですが元に戻すことはできません。両者のCO2排出量の緻密な算出と比較検討も必要でしょう。このテーマ、一消費者として観察していきたいと思っています。

追伸。

マクドナルドのナゲットはすでに培養肉なのではないか、ポテトは遺伝子組み換えでは、と思いつつ止められません。唯一歯止めをかけてくれるのは「食べたら太るで」の一言。私にとって強烈な「警告ワード」です(笑)

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ニュース英語って何だろう?

「ニュース英語から何を想像しますか?」

この質問を投げかけると多くの人が「英字新聞」と答えます。PHILOSに体験で来られた40代女性のKさんもその一人でした。Kさんによると、ニュースといえば新聞だし、これに英語がつけば英字新聞と思うのが一般的な日本人の感覚ではないかとのことでした。確かにその通り。したがって「英字新聞を教材に読んだり訳したりする」のがニュース英語学習法という固定観念があったそうです。

ラジオニュースだった!

そのKさん、レッスンがはじまっていきなりリスニングがはじまったのですからもうびっくりです。手元には新聞どころかテキストも何もありません。講師の流すラジオ音声をただただ集中して聴く…。そう、PHILOSのニュースは英語のラジオニュースなのです!

リスニング力のなさに脱帽

PHILOSでは60秒ほどの短いニュースを使います。これをはじめて聴いたKさん、いくつかの単語が聴き取れたこともあって何のニュースなのかはわかったけれど、詳しい内容はほとんどわからなかったそうです。あまりのリスニング力のなさに脱帽といった感じでした。

その後は講師のリードのもと、段落ごとに、さらに文章を細かく切って「ここが主語で」「ここが動詞で」「ここは受け身になっていて」と何度も聞いていくうちに少しずつ「聴こえる」ようになっていきました。

リスニングの最後にもう一度同じニュースを通しで聴きます。ここで多くの方が最初に比べて圧倒的に「聴こえる」ことに驚かれます。もちろんKさんもそうでした。そして…ここまでわずか25分!

スクリプトを見て実感。英語を聴く<読む

ここまできてようやくスクリプト(ニュースの台本)の出番です。ペーパーを配ると皆さん、すぐに英文に目を通しはじめますが「こんな簡単だったの」と一様に驚きの声!

日本の英語学習になじんできた人は語彙力、文法力があり「読む力」があります。この驚きはその力が発揮されたことによるものです。一方で英文を読んだことで「聴く力」のなさを再認識してがっかりする瞬間でもあります。Kさんはクラス体験前の質問で「英検2級なので準中級クラス」とのことでしたが、実際に聴いたニュースはワンランク下の初級クラスのものでした。Kさんも多くの方同様に「聴けないけれど読むのは楽勝」を実体験したのでした。

学習法を変えるだけで伸びる

リスニングは慣れが大きいといいます。そしてこれは正しい。だから聴き慣れれば…

これは少し違います。慣れるのは「音」に対してであり、それがすぐに英語の理解につながるわけではありません。理解にまでつなげるには何より語彙力が必要。そして「英語の語順」です。

日本語とは異なる語順を持つ英語。この英語の語順通りに理解する力を磨く学習法の肝であり、それがリスニングからはじめる英語学習です。もしこれにもうひとつ有効な学習法を加えるならば「サイトトランスレーション」でしょうか。ここでは詳しくは説明しませんが、この動画コンテンツでは英字新聞をサイトトランスレーションで読んでいくパートも含んでいます。

オールラウンダーに

ニュースは、政治経済、外交軍事、文化芸能にいたる幅広い分野を扱います。時事の知識が身につけながら楽しく学ぶことができます。また分野ごとに頻出単語があり、それらを着実に身に着けていくことでオールラウンドで通用する語彙力が手に入ります。

Kさんは梅田のクラスで現在も学んでおられます。約1年半で英検Ⓡ1級が狙えるところまで来られました。劇的に伸びたのは語彙力とリスニング力。因みに最初の1年はクラスと合わせて動画コンテンツも併用し、これが底力になったそうです。

そんな「語彙力とリスニング力」が身につく動画コンテンツ↓。ニュース英語が初めてというあなたに強くおススメします。