日本で初めて、研究者たちはヒトへの移植に適した臓器を持つブタを生産することに成功した。

For the first time in Japan, researchers have successfully produced pigs whose organs are suitable for human transplants.

科学者の矜持…

先日、ある科学者の方のお話を聴く機会がありました。「科学者というのは課題を見つけたら解決するために必死に頑張るんですよ。それが科学者というものです」というような話をされていました。さらに「それをどう使うのかを考えるのは政治家の仕事なんです。科学者は政治家に忖度してはいけないんです」と付け加えておられました。

ちょうど、オッペンハイマーという英語を見た直後だったのでこの方のお話が印象に残っていました。ご覧になった方の多いのではないかと思います。「原爆の父」と呼ばれたオッペンハイマー博士の人生を題材にした話題の映画でした。映画の中で、広島、長崎に原爆が投下されて多くの人命が一瞬で失われたことにオッペンハイマー博士は道義的に悩みます。そして英雄として招待された大統領との接見の場でその気持ちを吐露する…。すると原爆投下を命じたトルーマン大統領は言います…。ここは映画の肝ですので書きません。ぜひご覧ください。

今現在も、様々な課題に科学者が取り組んでいます。日々、素晴らしい発明や発見が行われています。しかし、その科学をどう扱うかを司る政治が相も変わらず混乱を極めています。果たして今の政治家に科学を司る資格はあるのか。危機感を感じているのは私だけでしょうか。

今回のテーマとなったクローン豚を使っての移植用臓器を作る技術。もうすごいとしか言いようがありません。もし実用化に成功したら臓器移植を待つ多くの人々を救うことになるでしょう。また「臓器売買」なる非道な犯罪をなくすことにつながります。ぜひ頑張って欲しいものです。

一方で最大の課題である「異種間の免疫拒絶反応をどう克服するのか」について、安易な解決策、つまり「クローン人間を使う」という考えも出てくるでしょうし、今現在も必ずどこかで研究しているはずです。すでに成功しているかも知れません。この課題にどう対処するのかについても準備が必要でしょう。

地球環境の保護に役立つはずの太陽光発電という素晴らしい技術が、政治の体たらくで「環境破壊」の主役のようになってしまっている昨今、科学の進歩を進めつつ、その使い方までもきちんと考えられるような本物の政治家が日本に現れることを熱望します。

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ニュース英語って何だろう?

「ニュース英語から何を想像しますか?」

この質問を投げかけると多くの人が「英字新聞」と答えます。PHILOSに体験で来られた40代女性のKさんもその一人でした。Kさんによると、ニュースといえば新聞だし、これに英語がつけば英字新聞と思うのが一般的な日本人の感覚ではないかとのことでした。確かにその通り。したがって「英字新聞を教材に読んだり訳したりする」のがニュース英語学習法という固定観念があったそうです。

ラジオニュースだった!

そのKさん、レッスンがはじまっていきなりリスニングがはじまったのですからもうびっくりです。手元には新聞どころかテキストも何もありません。講師の流すラジオ音声をただただ集中して聴く…。そう、PHILOSのニュースは英語のラジオニュースなのです!

リスニング力のなさに脱帽

PHILOSでは60秒ほどの短いニュースを使います。これをはじめて聴いたKさん、いくつかの単語が聴き取れたこともあって何のニュースなのかはわかったけれど、詳しい内容はほとんどわからなかったそうです。あまりのリスニング力のなさに脱帽といった感じでした。

その後は講師のリードのもと、段落ごとに、さらに文章を細かく切って「ここが主語で」「ここが動詞で」「ここは受け身になっていて」と何度も聞いていくうちに少しずつ「聴こえる」ようになっていきました。

リスニングの最後にもう一度同じニュースを通しで聴きます。ここで多くの方が最初に比べて圧倒的に「聴こえる」ことに驚かれます。もちろんKさんもそうでした。そして…ここまでわずか25分!

スクリプトを見て実感。英語を聴く<読む

ここまできてようやくスクリプト(ニュースの台本)の出番です。ペーパーを配ると皆さん、すぐに英文に目を通しはじめますが「こんな簡単だったの」と一様に驚きの声!

日本の英語学習になじんできた人は語彙力、文法力があり「読む力」があります。この驚きはその力が発揮されたことによるものです。一方で英文を読んだことで「聴く力」のなさを再認識してがっかりする瞬間でもあります。Kさんはクラス体験前の質問で「英検2級なので準中級クラス」とのことでしたが、実際に聴いたニュースはワンランク下の初級クラスのものでした。Kさんも多くの方同様に「聴けないけれど読むのは楽勝」を実体験したのでした。

学習法を変えるだけで伸びる

リスニングは慣れが大きいといいます。そしてこれは正しい。だから聴き慣れれば…

これは少し違います。慣れるのは「音」に対してであり、それがすぐに英語の理解につながるわけではありません。理解にまでつなげるには何より語彙力が必要。そして「英語の語順」です。

日本語とは異なる語順を持つ英語。この英語の語順通りに理解する力を磨く学習法の肝であり、それがリスニングからはじめる英語学習です。もしこれにもうひとつ有効な学習法を加えるならば「サイトトランスレーション」でしょうか。ここでは詳しくは説明しませんが、この動画コンテンツでは英字新聞をサイトトランスレーションで読んでいくパートも含んでいます。

オールラウンダーに

ニュースは、政治経済、外交軍事、文化芸能にいたる幅広い分野を扱います。時事の知識が身につけながら楽しく学ぶことができます。また分野ごとに頻出単語があり、それらを着実に身に着けていくことでオールラウンドで通用する語彙力が手に入ります。

Kさんは梅田のクラスで現在も学んでおられます。約1年半で英検Ⓡ1級が狙えるところまで来られました。劇的に伸びたのは語彙力とリスニング力。因みに最初の1年はクラスと合わせて動画コンテンツも併用し、これが底力になったそうです。

そんな「語彙力とリスニング力」が身につく動画コンテンツ↓。ニュース英語が初めてというあなたに強くおススメします。