日本の最高裁判所は、トランスジェンダーの職員が職場でトイレを使用することを制限されることは違法であるとの判決を下した。

Japan’s highest court has ruled that the restrictions on a transgender employee’s use of restrooms at her workplace are illegal.

トランスジェンダーとはいったいどういう人々なのか。その「理解増進」を目的とした法律が制定されて半年、国民が十分に理解する間もなく、最高裁が前例のない判決を全員一致で出しました。

LGBとは、L=レズビアン:同性を恋愛やセックスの対象とする女性、G=ゲイ:同性を恋愛やセックスの対象とする男性。B=性別にとらわれずに恋愛やセックスの対象とする男性や女性です。どのタイプの方も生物学的性別と性自認が一致しています。我が国ではおおむねこの理解でよいのではないかと思います。

T=トランスジェンダー:性自認と生物学的性別が一致しない人です。Tには男性も女性も含まれる点でLGBの方とは大きく異なりますので、同じ括りにして議論してよいもののかどうか、私は疑問に感じています。

現代社会は生物学的性別を基本になりたっているところがあります。何より戸籍。生まれたての赤ちゃんは性器によって性別判断されるのが一般的です。そしてこの判別を基に男、女に区別して戸籍に記載されます。人は生後に自然に性別が変わることがない生物ですから、この区別は生涯にわたってついてくる重要なアイデンティティーのひとつです。小さな頃は性差があまり大きくないので一緒にしていても問題にはなりませんが、10歳を過ぎると異性を意識したり、また肉体的な変化も起こって男女を一緒に扱えなくなります。いたるところで区別がはじまります。

この生物学的性別による区別を性自認が超えてよいのか。つまり、トランスジェンダーであれば生物学的性別よりも性自認が優先してよいのかという議論が尽くされていない気がします。それ以前に「トランスジェンダーと誰がどのように判断するのか」についても議論が尽くされていないと思っています。命の危険のある性転換手術なしに性別変更はできないという従来の我が国の姿勢は確かに厳しすぎる側面はあると思いますが、あいまいな性を排除する意味では必要でした。

最近、物事をあいまいにしたい勢力を感じずにはいられません。きちんと手順を踏んで我が国に暮らす外国人と不法滞在の外国人とを区別しようとしない印象があります。日本人以外に参政権を認めようとする人々もいます。

社会基盤を支えてきたような重要な区別を転換する時には、公けで慎重な議論を重ねる必要があるのではないでしょうか。

追伸。

私には性自認が女性の生物学的男性、つまりトランスジェンダーの男性、個人的にはサザンの桑田さんが命名した「ニューハーフ」がじっくりくる友人が少なからずいます。タイプは様々で、女装レベルの人、ホルモン注射を打っている人、部分的に手術している人、性転換手術を受けながら男性のままの人もいます。昼間の仕事(と彼女らは言います)をしている人もいますが少数派で、女性と公平に扱われるのはまだまだ難しいと口をそろえます。そんなこともあってか、夜の仕事(と彼女らは言います)に就いている人が多いのですが、中には「接客業は不向きやなあ」と思う人も少なからずいます。これは性別の問題とは違いますから仕方がありません。

私の知る限りは現状のトランスジェンダーのままで「女性と同じ権利」を求める人はいません。そのことよりも自分が女性でないことに心底悩んでいます。性転換手術をすれば済むと思いながら手術にはお金がかかる、何より怖いといいます。またそもそも精神的に不安定で、そこにホルモン注射の影響が加わるのですから自殺者も多く「寿命は40歳」というのが常識として語られます。みんな笑いながら話していますが、何とかならないかなあといつも思っています。

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ニュース英語って何だろう?

「ニュース英語から何を想像しますか?」

この質問を投げかけると多くの人が「英字新聞」と答えます。PHILOSに体験で来られた40代女性のKさんもその一人でした。Kさんによると、ニュースといえば新聞だし、これに英語がつけば英字新聞と思うのが一般的な日本人の感覚ではないかとのことでした。確かにその通り。したがって「英字新聞を教材に読んだり訳したりする」のがニュース英語学習法という固定観念があったそうです。

ラジオニュースだった!

そのKさん、レッスンがはじまっていきなりリスニングがはじまったのですからもうびっくりです。手元には新聞どころかテキストも何もありません。講師の流すラジオ音声をただただ集中して聴く…。そう、PHILOSのニュースは英語のラジオニュースなのです!

リスニング力のなさに脱帽

PHILOSでは60秒ほどの短いニュースを使います。これをはじめて聴いたKさん、いくつかの単語が聴き取れたこともあって何のニュースなのかはわかったけれど、詳しい内容はほとんどわからなかったそうです。あまりのリスニング力のなさに脱帽といった感じでした。

その後は講師のリードのもと、段落ごとに、さらに文章を細かく切って「ここが主語で」「ここが動詞で」「ここは受け身になっていて」と何度も聞いていくうちに少しずつ「聴こえる」ようになっていきました。

リスニングの最後にもう一度同じニュースを通しで聴きます。ここで多くの方が最初に比べて圧倒的に「聴こえる」ことに驚かれます。もちろんKさんもそうでした。そして…ここまでわずか25分!

スクリプトを見て実感。英語を聴く<読む

ここまできてようやくスクリプト(ニュースの台本)の出番です。ペーパーを配ると皆さん、すぐに英文に目を通しはじめますが「こんな簡単だったの」と一様に驚きの声!

日本の英語学習になじんできた人は語彙力、文法力があり「読む力」があります。この驚きはその力が発揮されたことによるものです。一方で英文を読んだことで「聴く力」のなさを再認識してがっかりする瞬間でもあります。Kさんはクラス体験前の質問で「英検2級なので準中級クラス」とのことでしたが、実際に聴いたニュースはワンランク下の初級クラスのものでした。Kさんも多くの方同様に「聴けないけれど読むのは楽勝」を実体験したのでした。

学習法を変えるだけで伸びる

リスニングは慣れが大きいといいます。そしてこれは正しい。だから聴き慣れれば…

これは少し違います。慣れるのは「音」に対してであり、それがすぐに英語の理解につながるわけではありません。理解にまでつなげるには何より語彙力が必要。そして「英語の語順」です。

日本語とは異なる語順を持つ英語。この英語の語順通りに理解する力を磨く学習法の肝であり、それがリスニングからはじめる英語学習です。もしこれにもうひとつ有効な学習法を加えるならば「サイトトランスレーション」でしょうか。ここでは詳しくは説明しませんが、この動画コンテンツでは英字新聞をサイトトランスレーションで読んでいくパートも含んでいます。

オールラウンダーに

ニュースは、政治経済、外交軍事、文化芸能にいたる幅広い分野を扱います。時事の知識が身につけながら楽しく学ぶことができます。また分野ごとに頻出単語があり、それらを着実に身に着けていくことでオールラウンドで通用する語彙力が手に入ります。

Kさんは梅田のクラスで現在も学んでおられます。約1年半で英検Ⓡ1級が狙えるところまで来られました。劇的に伸びたのは語彙力とリスニング力。因みに最初の1年はクラスと合わせて動画コンテンツも併用し、これが底力になったそうです。

そんな「語彙力とリスニング力」が身につく動画コンテンツ↓。ニュース英語が初めてというあなたに強くおススメします。