2019年度のUnit.05のClose-Up Wordsは、ウィキリークスの共同創設者、ジュリアン・アサンジュ容疑者逮捕のニュースからです。
内部告発= whistle-blowing サイト、ウィキリークスの共同創設者= co-founder、ジュリアン・アサンジュ容疑者(47)が、ロンドン警視庁=Scotland Yard に逮捕されました。
※ Scotland Yard は、Metropolitan Police Service(MPS)ロンドン警視庁の通称。
1829年創立当時、元スコットランド王の屋敷があった通りに面していたためです。公式には New Scotland Yard
アサンジ容疑者は2012年6月、性的暴行事件で国際手配されて= be internationallywanted いました。身柄引き渡し= extradition を避けるため、ロンドンのエクアドル大使館に逃げ込み、約7年間、保護されていました。
Assange took refuge in the embassy in 2012 to avoid extradition to Sweden over a sexual assault case.
※ take refuge =(危険・脅威などから身を守るために)~に避難する、~に逃げ込む
※ extradition =(国際間などにおける)逃亡犯罪人引渡し、送還、身柄引き渡し 動詞: extradite
※ sexual assault =性的暴行
匿っていたエクアドル大使館が亡命を撤回しての逮捕となりました。
Scotland Yard was invited into the embassy by the ambassador, following the Ecuadorian government's withdrawal of asylum. (亡命の撤回)
7年の間に、年を取った印象のアサンジですが、伸びたあごひげとオールバックを誇示していました。
Assange sported a full beard and slicked-back grey hair.
※ sport =(口語)みせびらかす
※ slicked back hair オールバックの髪 slick back 【句動】髪をポマードなどでなでつける
アサンジは無罪を主張しました= He pleaded not guilty が、その後保釈中に逃亡したことで有罪となりました。
British authorities rearrested Assange because he skipped bail in the original case.
※ skip out on one’s bail =保釈中に逃亡する ⇒ forfeit bail / jump bail
※ bail =保釈、保釈金
イギリス政府は書面で、拷問や死刑のある国には引き渡さないとしています。
British government had confirmed in writing that Assange would not be extradited to a country where he could face torture or the death penalty.
※ in writing =書面で
※ torture =拷問
※ death penalty =死刑 ⇔ capital punishment
アメリカの司法省= the Department of Justice は、機密情報の漏洩に関与した共謀罪= conspiracy charges でアサンジの身柄の引き渡しを求めています。
共謀した元陸軍情報分析官= US intelligence analyst のマニングは、軍法会議で有罪となりました。その後、オバマ大統領が恩赦= pardon / amnesty を与え、減刑されて釈放されています。
She was found guilty by a court martial in 2013 of charges including spionage. However, her jail sentence was later commuted.
※ court martial =軍法会議、軍法裁判
※ espionage =スパイ行為、諜報活動
※ commute =減刑する
逮捕当時、分析官は、男性でしたが、性同一性障害= gender identity disorder と診断され、現在は女性となっています。